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今回作る紙飛行機は滑空距離を重視する。それにあたり戸田拓夫氏がデザインしたロングプレーンという機体を分析する。ロングプレーンはまさに滑空といえる、非常に滑らかな飛行を見せる。試作品を作る為の研究に持ってこいの分析対象なのだ。
飛行機において胴体や主翼の重心位置は飛行性能、強いては飛行の是非を左右するとても大切な要素の一つである。
飛行機は大きく分け三つの方向に働く力を制御(調整)して飛ぶ。それは紙飛行機も同じである。
ヨーイングとローリングは比較的楽に制御が出来る。しかしピッチングに関しては胴体の重心位置や主翼の空力中心位置といった要素が絡み合うので力の制御が難しい。そこで綺麗な滑空を見せてくれるロングプレーンのピッチングに関する情報を分析する。
胴体の重心を表した黄色の線が翼の空力中心近くを通ていることは、機体の重心と翼の図心が元の空力中心がx座標(軸)において近い位置に配置されていることを意味する。これによりロングプレーンはピッチングにおけるバランスを保ちながら、あの綺麗な飛行を見せてくれるのだ。
次回までに、出来ればこのロングプレーンに使われている技法を用い試作品を完成させたい。